2008年12月13日

Deki Wiki を使うと仕事を整理しやすい。

CENTRAL DeriGrill(セントラル デリグリル) にて

 Deki Wiki を積極的に使うようになってから結構な時間が経った。最近は、自分の中での活用の仕方もかなりこなれてきて便利な部分が分かるようになってきた。もちろん、困ることもある。

 まず、最近実感している便利なところだが、適当に項目を新規で作ってしまうと、サイトマップとして機能しているサイドメニューに単独表示されてしまい、下位の階層に押し込まざるを得ないという点だ。

 分かりにくいと思うが、例えば、ぱっと思いついて、「結婚休暇」について項目を作った場合、ルート直下に項目が置かれる(「/結婚休暇」)。 すると、サイドメニューでは、

 Deki Wiki
 - このサイトの利用方法
 - 諸手続き
 - 業務1
 - 業務2
 - 結婚休暇
 - 規則

と表示されてしまう。となれば、これを「/諸手続き/結婚休暇」というポジションに移動させるか、「/諸手続き/休暇/結婚休暇」というポジションにするのが普通の業務上の仕分けだ。早く直さないと、落ち着かない気分になるというところが味噌だ。

 見方を変えれば、サイトマップを作りながら Wiki のシステムを利用しているということだが、サイドメニューと上手く関連付けをしているところが「技あり」だ。

 お陰で、雑多な情報が集約されて器に収まっている状態が保てるし、項目を登録する際にも自然に何に属する情報かを吟味するようになった。システムに強制されるのではなく、自発的に分類しようとさせてしまうところが素晴らしいと思う。

 次に便利なのが、ファイルの保存機能だ。Deki Wiki のファイルストレージ機能には2つの特徴がある。

 一つは、文書内容の文字データの取り込機能。Word や PDF をアップロードすると、その内容をデータベースに取り込んでしまい、各ページを同じように検索することが出来る。日本語も問題ない。当たり前のように機能しているが、技術的には凄い(Deki Wiki オリジナルの機能かどうかは未確認)。

 二つ目は、ファイルのバージョン管理機能。同じ名前のファイルをアップロードすれば、上書き保存されずにバージョン管理されて、過去のファイルが取り出し可能になる。なので、切りのいいところでファイルをアップロードしておけばバックアップにもなる。Flashモードのアップロード画面では、ディレクトリ丸ごとアップロードすることも可能なので使い勝手もいい。

 そしてもう一つ特徴的なのは、項目ごとにファイルを添付するという点。MediaWikiではメディアの管理と項目・文書の管理は分離しているが、Deki Wiki は項目の付随資料という位置付けだ。登録されているメディアを探す必要がないのでとても使い方が分かりやすい。

 ということで、どんどんファイルを登録しても困ることがないし、アップロードすることによってファイルの中身の検索まで可能になるので、非常に強力なファイルサーバーと見ることも出来る。

 今のところ、キチンとマニュアルを読んでいないが、直感的に使えるという点も評価が高い。

 ここまでが、お勧めの話し。

 ちょっとお勧めしにくいなぁというのが、英語ベースだという話しは横に置いといて、ポインターというか、URI表記が長いという点が大きな欠点だ。

 特に、サイトをUTF-8で運用していると、全角文字は半角6文字分で表現されるし(カエル は %E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%AB %で続く一塊がURLエンコードされた文字)、URLを日本語で表記するためには、UTF-8の文書上からでないといけない(http://ja.wikipedia.org/wiki/カエル)。

 日本語表示ではなく、エンコードされた文字列を伝えても、その内容は推測できないし、Deki Wiki は階層構造が深くなりがちなので、URLも異常に長くなり、電子メールなどで伝えにくい。

 大きな欠点は、これぐらいだと思うが、これを差し引いても使い勝手の良さは特筆すべきだと思う。

 サーバーの保守も凄い楽チンだし、本当にお勧めだ。

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