2005年9月14日

阪急百貨店梅田本店の1階コンコースの天井

 いろいろなところでニュースになっていますが,大阪の阪急百貨店梅田本店の建て替えに伴い1階のコンコースが取り壊されます。13日が最終ということですので,今日はもう見ることはできません。

 読売新聞の記事によると,
 コンコースは1929年(昭和4年)、阪急梅田駅と百貨店が隣接して完成したときに誕生した。京都の平安神宮や東京の明治神宮を設計した伊東忠太が手がけ、ドームのような天井に施された装飾や、竜やペガサス、獅子、鳳凰(ほうおう)の壁画がキタのターミナルを行き交う人たちを見おろし、梅田駅が71年に北側に移設された後もそのまま残った。
 とのことです。

 壮大なシャンデリアと優美で緻密なモザイクタイル,そして暖かい色彩がとても美しい場所で,他に比類なき公共空間でした。無くなってしまうのは本当に残念ですね。シャンデリアとモザイクタイルの壁画は保存されるそうですので,どのような形で次の建物に活用されるのか,楽しみにしておきましょう。

かなり以前に撮った写真
大阪梅田 阪急百貨店のシャンデリア
鳳凰
大阪梅田 阪急百貨店の入口の装飾。

2005年3月に撮影した写真
梅田の阪急百貨店の入口の装飾。モザイクで作られた霊獣がいい。
麒麟
梅田の阪急百貨店入口の装飾。一番上には八咫烏までいます。
ペガサス,中央には八咫烏

梅田の阪急百貨店の入口のシャンデリア。こう見ると凄い低い位置に取り付けられているのが判ります。
シャンデリア全景

 あと,コンコースだけでなく,その内側のドーム型天井も凄いです。ステンドグラスが綺麗に写ってないのが悔やまれます。今ならもっと気合を入れて撮れるんですが...。
梅田の阪急百貨店のドームとステンドグラス。露出がオーバーしているのが勿体無い。

[古い建物] [建築写真]

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ああ? ここ素敵ですよねぇ。
関東の人間なので訪れたことはないのですが。
あちこちで古い建物が取り壊されてゆくのは、
いろんな事情があるのでしょうが残念です。